まずは下地になる生地にアイロンをかけて、シワを伸ばしておきましょう。この時ハンカチや手ぬぐいをはさんでおくと生地が傷みません。
下地の準備が整ったら、中温設定(150度程度)のスチームアイロンを使って、当て布をしながらワッペンを貼り付けていきます。スチーム機能が付いていない時は、霧吹きなどで代用できます。
この時アイロンを当てたら動かさないように注意しましょう。5秒から10秒ずつ、じっくり温めるイメージでアイロンを当てると、ワッペンをきれいに貼り付けることができます。(通算30秒ほど)
以上のアイロンがけできちんと貼り付いていない場合は、裏から当て布をしてアイロンがけするとしっかりと貼り付けることができます。触って取れない程度にきちんと貼り付いていれば裏当ての必要はありません。少し時間をおいてワッペンが冷めたら完成です。
●生地の素材や種類
アイロンがけの注意点と並んで気を付けておきたい点が、下地となる生地の種類です。
ポリエステルやアクリル、ナイロンなど化学繊維でできた生地は、アイロンがけに適していません。ワッペンを付ける時は、まず下地になる服・鞄の洗濯ラベルを確認してください。
ポリエステル製の衣服などにワッペンを付けたい場合は、手芸用ボンドを活用しましょう。
手芸用・布用ボンドはアイロンをかけると強力になりますが、無くても問題なく接着できます。
●ワッペンの厚さ
ワッペンの特徴は、文字やイラストなどのデザインがすべて刺繍でできていること。(プリント字のものをアップリケと呼びます。) そのため厚みのあるワッペンは、普通にアイロンがけしてもなかなか接着できないことがあります。その場合、アイロンを裏から当てると糊を直接溶かすことができます。
補強の為に糸で縫い付けることもできますが、厚みのあるワッペンはなかなか針が通らない場合も多いです。しっかり付けたい時は、先述した手芸用ボンドを一緒に使いましょう。
●ワッペンの大きさ
インパクトのある特大サイズのワッペンは、デザインを一気に個性的にしてくれます。
特大ワッペンを貼り付けるときは、中心からアイロンを当てましょう。中心から外側へ徐々にアイロンをかけると、シワがよらずきれいに仕上がります。
特大サイズはあまり洗濯にかけすぎると取れてしまう場合も多いです。縫い付け・ボンドづけを併用しておくと、ある程度ワッペンが長持ちさせられます。